田中直樹主演、連続ドラマ『 慰謝料弁護士 ~あなたの涙、お金に変えましょう ~』のあらすじ・感想など

私的評価

テレビ連続ドラマ『慰謝料弁護士 ~あなたの涙、お金に変えましょう~』を観ました。
Amazonプライムビデオでの視聴です。

もともとは、妻がテレビを独占して観ていたため、仕方なく一緒に観始めたドラマでした。正直なところ、期待などまったくしていなかったのですが、これが思いのほか面白く、気がつけば最終話まで一気に観てしまいました。

物語は、慰謝料請求や離婚問題に関わる弁護士たちの仕事を軸に展開されます。各エピソードで登場する依頼人の抱える悩みや葛藤がリアルに描かれており、観ているこちらの心も自然に揺さぶられます。それだけでなく、正義感や機転、時には痛快な手法で問題を解決していく弁護士たちの活躍に、思わずスカッとさせられる瞬間も多く、見応え十分でした。

最後にはすべての問題がスッキリと解決する展開で、観終わった後には心のもやもやが晴れる感覚があります。このように、ドラマを通じて自分の内なる憂さやストレスを忘れさせてくれる爽快感こそ、この作品の魅力なのだと思います。予想外の楽しさに夢中になってしまう、止められないドラマでした。

★★★★☆

作品概要

原作は、うえみあゆみ『慰謝料上手にとれるかな?』。
脚本は森ハヤシ、高橋美幸、小峯裕之、千葉美鈴。
演出は長江俊和、茂山佳則、島崎敏樹。
製作著作は読売テレビです。
主演は田中直樹、その他の出演者に矢田亜希子、渡辺直美、美保純ほか。

2014年1月9日から3月27日まで毎週木曜日深夜に、読売テレビ制作・日本テレビ系の「木曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマです。

作品の紹介・あらすじ

あらすじ
主人公は、ココリコ田中直樹が演じる、一見、不思議な雰囲気を持つ、謎の腕利き弁護士。彼は、過去の人生経験から、「男と女の”慰謝料”案件」ばかりを扱っていた…。そんな彼のところへ、毎回、トラブルを抱えた様々な依頼人が訪ねてきます。依頼人の愛憎に巻き込まれながら、「愛はお金で買えるものでは決してないけれど、依頼人が、心の底から決意できるならば、必ず”慰謝料”を取って、再出発の後押しをする」という哲学の下、愛のトラブルを次々解決していきます。さらに「訴訟の真っ只中に置かれる依頼人の人間模様」、複雑に絡み合う男女の感情の起伏をリアルに描きます。ちょっと切ないけれど、前向きになれる痛快な一話完結リーガルストーリーをお楽しみください。

第1話 "バカ女"を演じて、1000万頂きましょう!
第2話 浮気主婦の逆襲!W不倫ドロドロ裁判
第3話 主婦の悲痛な叫び…積年の恨みで熟年離婚
第4話 モンスター妻の恐怖…気弱な夫が猛反撃!
第5話 袴田法律事務所 最大の危機!?
第6話 依頼人は袴田の生き別れた父…親子の確執に決着を!
第7話 独身40女は要注意!疑惑の悪徳結婚相談所に潜入!
第8話 ドロドロ親権調停…イクメン専業主夫vsキャリアウーマン妻
第9話 事実婚妻vs法律婚妻 “2人の妻”が壮絶バトル!
第10話 「姑から慰謝料を!」執拗なイジメに嫁が決意!
第11話 宿敵現る!因縁の敏腕女性弁護士と最終決戦!!
第12話 宿敵現る!因縁の敏腕女性弁護士と最終決戦!!

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感想・その他

事務所の家賃が滞るような経営状態の法律事務所を舞台にしたドラマですが、第一話の依頼人である野々村香苗(矢田亜希子)は、なぜか押しかけ事務員のような立場になってしまいます。雇用形態や報酬の扱いがはっきり描かれていないため、視聴者としては「一体どういう契約なのか?」と少し気になってしまう場面もありました。この設定の曖昧さが、物語への入り口として少し違和感を与えていたように思います。

さらに、野々村香苗は、何も分かっていないくせにあれこれ口を出してくる性格で、正直なところ観ていて閉口させられることもしばしばです。ちょっとムカつくキャラクターであるため、彼女に対して抱くマイナス感情は、演じる矢田亜希子さんの印象とも結びついてしまいます。私自身、昔から矢田亜希子さんに対してあまり好感を持てないので、余計にそう感じるのかもしれません。

その他のキャストでは、山田菜々さん、岩﨑名美さん、高嶋香帆さんといった元アイドルやモデル、グラビアアイドルが出演していますが、正直なところ印象は薄く、パッと目を引く場面はあまりありませんでした。個人的には美保純さんの存在感の方が圧倒的に強く、思春期に観ていた世代として、その佇まいや演技に懐かしさや魅力を感じました。

こうして振り返ると、キャラクターの設定やキャスティングによって、ドラマの印象は大きく左右されるものだと改めて実感します。野々村香苗の行動や周囲の反応を観察しながら視聴するのも、一つの楽しみ方かもしれません。

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