田中修治著『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』を読んだ感想

私的評価

田中修治著『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』を読みました。
Amazon Prime Reading を使用して Fire7 で読みました。

465頁という大作です。一難去ってまた一難。そんなことわざがピッタリな展開に手に汗握り、一気読みしました。
人に裏切りられますが、助けてくれたのもまた人。悪ければ離れていき、良ければすり寄ってくる手のひら返し銀行。なんだか人生の縮図を見ているような本でした。それにしても、人とのつながりというのはとても大切ですね。

★★★★☆

『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』とは

人生を大きく変えるため、倒産寸前のメガネチェーン店を買収した田中。ところが社長就任早々、銀行から「死刑宣告」が下されることになる。度重なる倒産の危機や、裏切り、そして決死の資金繰り。何度も何度も襲いかかる絶体絶命のピンチを、持ち前の負けん気と破天荒な施策で立ち向かっていきます。実在するメガネ屋「OWNDAYS」の死闘の日々を描いた実話です。

内容説明
人生を大きく変えるため、倒産寸前のメガネチェーン店を買収した田中。しかし、社長就任3か月で銀行から「死刑宣告」が下される。度重なる倒産の危機、裏切りに次ぐ裏切り、決死の資金繰り…。何度も襲いかかる絶体絶命のピンチに破天荒な施策で立ち向かっていく。実在する企業「OWNDAYS」の死闘の日々を描いた、ノンストップ実話ストーリー。

目次
トラックのハンドルを握るのは誰だ!?
新社長は救世主となるか?
目指すはメガネ界の「ZARA」
突きつけられた「死刑宣告」
全国店舗視察ツアー
スローガンに不満爆発
「利益は百難隠す」を信じて
絶対にコケられない新店舗
血みどろの買収劇
悪意は悪意をよぶ〔ほか〕

著者等紹介
田中修治
株式会社オンデーズ代表取締役社長。10代の頃から起業家として、企業再生案件を中心に事業を拡大。2008年に巨額の債務超過に陥り破綻していたメガネの製造販売を手がける小売チェーンの株式会社オンデーズに対して個人で70%の第三者割当増資を引き受け、同社の筆頭株主となり、同時に代表取締役社長に就任。2013年には同社初となる海外進出を果たし、オンデーズシンガポール法人(OWNDAYS SINGAPORE PTE LT.)を設立。翌年、オンデーズ台湾法人を設立。2018年7月末現在、アイウェアブランド「OWNDAYS」を10か国250店舗展開し、独自の経営手法により、事業拡大と成長を続け実業家として活躍している。

紀伊國屋書店

感想・その他

この本を読み終えてあとがきに目を通すまで、ずっとフィクションだと思い込んでいました。文章がとてもテンポよく進み、話がうまくまとまり過ぎている印象があったので、「まあ、小説だから多少は誇張や脚色があるんだろうな」と疑いもなく読んでいたのです。ところが、あとがきで「実話をもとにした物語」と知り、思わず「えっ、本当に!?」と声が出てしまいました。特に、物語の中で主人公が次々とピンチを乗り越えていく描写を「こんなに都合よく進むわけないよな」と思いながら読んでいただけに、その裏にリアルな経験があったと知ると、作品全体への見方がガラリと変わりました。

気になって、物語に登場するメガネチェーン「オンデーズ」の店舗が近所にあるのか調べてみました。すると意外にも、以前よく買い物に行っていたイオンモールに出店しているではありませんか。何度も訪れた場所なのに、今までその存在にまったく気づかなかったことに驚きました。私の中では「イオンモールのメガネ屋といえばJINS」というイメージが強く、他の店舗には目が向いていなかったのかもしれません。

そんなわけで、今度メガネを新調する際には一度オンデーズに立ち寄ってみようと考えています。ただ、公式サイトを覗いてみたところ、ぱっと目を引くフレームがあまり見つからず、少し悩ましい気分です。やはり自分が惹かれるのはレイバンのような有名ブランドのフレームで、それらを扱う店舗を優先してしまう傾向があるのかもしれません。それでも、あれだけの物語を生み出す背景にある企業の雰囲気を体感してみたいという好奇心が勝って、きっと足を運ぶことでしょう。

ちなみに、この本はテレビドラマ化もされており、2020年1月3日から5日にかけてテレビ朝日系で新春3夜連続ドラマとして放送されたそうです。主演は、当時話題となっていた俳優・勝地涼さん。今では離婚報道などプライベートなニュースで名前を目にすることもありますが、彼が演じることでどんな空気感の作品になっていたのか、ちょっと映像でも確認してみたくなりました。

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