中井貴一主演、連続ドラマ『記憶』のあらすじ・感想など

私的評価

テレビ連続ドラマ『記憶』を観ました。
深夜の再放送だったので、放送翌日にTverで観ました。

どうしてお気に入りの俳優、中井貴一主演のドラマを見逃していたのかと言えば、どうやら2018年の初回放送は有料版だったようで、当時は観られるはずがなかったのです。それだけに、今回改めて観ることができて非常に嬉しかったです。

物語は中井貴一さん演じる主人公の正義感と、さまざまな事件の絡み合いが見どころで、緊張感のある展開が続きます。ラストは、正義が勝つという形でスッキリと終わるのですが、個人的にはもう少し「悪」が頑張ってくれる展開を期待していたので、少しあっけなさを感じました。それでも、次の展開が気になって仕方がないくらい引き込まれ、毎週の放送が待ちきれないほど楽しみにしていました。

中井貴一さんの落ち着いた演技は相変わらず素晴らしく、緻密な心理描写や表情の変化一つで、キャラクターの内面をしっかり伝えてくれます。このドラマを通じて、ただのサスペンスではなく、人間ドラマとしても見応えのある作品だと改めて感じました。全体として、とても満足度の高い視聴体験でした。

★★★★★

作品概要

原作はSTUDIO DRAGON/CJ E&M『記憶』。
総監督はパク・チャンホン。
脚本は神森万里江。
演出は平野眞。
製作著作はフジテレビです。
主演は中井貴一、その他の出演者に松下由樹、優香、泉澤祐希、今田美桜、モロ師岡ほか。

ドラマ『記憶』は、2016年に韓国で放送された連続ドラマ『記憶~愛する人へ~』を、フジテレビとJ:COMの共同制作によって日本版としてリメイクされました。総監督として、韓国オリジナル版と同じくパク・チャンホンが務めました。
若年性アルツハイマーを宣告された敏腕弁護士が、進行する病魔と向き合いながら、愛する家族や愛していた家族のため、あきらめずに最後まで闘った彼とその家族の愛を描いています。

作品の紹介・あらすじ

あらすじ
主人公の本庄英久は、勝つためなら手段を選ばない敏腕弁護士。しかし15年前、幼い息子をひき逃げ事故で亡くすという悲しい過去を持つ。その後、最初の妻とは離婚し、再婚した妻と新たな家族を持ったが、家庭を顧みずに仕事に専念する日々を送っていた。そんな中、親友の脳外科医から、若年性アルツハイマーと診断され衝撃を受ける。以来、仕事を続けながらも改めて家族と向き合い、未解決のまま葬られた息子のひき逃げ事件の真相解明に乗り出すが、思いもよらぬ真実が徐々に紐解かれていく…。忘れたい過去から逃れ、忘れてはいけない日々の仕事に忙殺される毎日を送っていた弁護士が徐々に記憶を失くしていく中、今まで成功だけが全てだと思っていた人生をもう一度振り返り、心が離れてしまっていた家族との関係を少しずつ修復していきながら、人生の本当に大切なものを見つけていく。

Wikipedia(記憶 (テレビドラマ))

感想・その他

このドラマは、何と言っても中井貴一さんを主役に抜擢したのがよかったですね。この俳優さんはシリアスな役もコミカルな役もなんでもこなせるし、なにこのドラマでまず特筆すべきは、何と言っても中井貴一さんを主役に抜擢した点でしょう。この俳優さんはシリアスな役からコミカルな役まで幅広くこなせる実力派であり、何よりその重厚感がドラマ全体にしっかりとした重みを与えています。私自身、『ふぞろいの林檎たち』や『ビルマの竪琴』など、若いころから中井さんの演技を見てきましたが、かつての少しひ弱な印象は消え、渋みが増して円熟した雰囲気をまとい、歳を重ねるごとに魅力が増していると感じます。出演作の中では、映画『壬生義士伝』、ドラマ『最後から二番目の恋』や『Age,35 恋しくて』などが特にお気に入りです。

そして、このドラマで私の目を引いたのは今田美桜さんです。これまでもドラマやCMで見かけていたはずですが、正直なところ名前も顔もあまり認識していませんでした。しかし、『記憶』を観てからというもの、すっかり注目してしまい、今ではちょっとしたファンになっています。「あれっ、このCMに出てる」、「こんなドラマにも出てる」と、彼女を目にする機会が格段に増え、演技力と画面映えの両方で強く印象に残る存在だと感じます。現在はすっかり売れっ子で、今後の活躍も楽しみです。

中井貴一さんの安定感と今田美桜さんの新鮮な魅力が組み合わさることで、『記憶』はキャストのバランスも良く、観る者を引き込むドラマになっていると実感しました。

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