私的評価
映画『記憶にございません!』を観ました。レンタルビデオでの鑑賞です。
三谷幸喜作品といえば、独特のテンポ感と練り込まれた会話劇、そしてシリアスになりきらない絶妙なユーモアが魅力ですが、本作もその期待を裏切らないものでした。安定の面白さという言葉がぴったりで、笑いながらリラックスして観られる心地よさがあります。役者陣の掛け合いも実にテンポが良く、まるで舞台を観ているような生き生きとしたやり取りに引き込まれました。特に、要所要所で挟まれる小ネタや風刺が効いていて、現実の政治や社会を軽妙に皮肉るあたりは、いかにも三谷幸喜らしい仕掛けだと感じます。
もっとも、物語としての深みや重厚さを求める人にとっては「内容がない」と言われても仕方ない部分もあるでしょう。しかし、そもそもコメディ映画は肩ひじ張らずに楽しむのが一番。小難しい理屈を考えず、ただスクリーンの中で繰り広げられるドタバタとユーモアを味わうことこそ、この作品の正しい向き合い方だと思います。そういう意味では、期待通りの「楽しい時間」をしっかり提供してくれる一本でした。
観終わった後に深い余韻が残るわけではありませんが、思わず人に「観てみたら?」と気軽にすすめたくなる映画。それがこの『記憶にございません!』だと私は感じました。
★★★☆☆
作品概要
監督・脚本は三谷幸喜。製作は石原隆ほか。
出演は中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、小池栄子、草刈正雄ほか。
2019年9月公開の日本映画です。
作品の紹介・あらすじ
解説
『ザ・マジックアワー』などの三谷幸喜がメガホンを取った政界コメディー。国民から全く支持されていない総理大臣が記憶喪失になったことから起こる騒動を描く。主人公の総理大臣を、三谷監督作『ステキな金縛り』などに出演してきた中井貴一。『海を駆ける』などのディーン・フジオカ、『マチネの終わりに』などの石田ゆり子、『体操しようよ』などの草刈正雄、『64-ロクヨン-』シリーズなどの佐藤浩市らが出演する。
あらすじ
病院のベッドで目覚めた男(中井貴一)は一切の記憶がなく、病院を抜け出して見たテレビで、自分が国民から石を投げられるほど嫌われている総理大臣の黒田啓介だと知る。国政の混乱を避けるため、記憶喪失になったことを国民や家族には知らせず、真実を知る3人の秘書官に支えられながら日々の公務をこなす中、アメリカの大統領が来日する。
シネマトゥデイ
感想・その他
エンドロールを見ていて驚きました。クレジットに「天海祐希」の文字が出てきたんです。当然「あれっ、どこにで出てきたんだろう」となりました。早速調べてしまいましたが、実際に気付いた人っているんでしょか。多分、居ないと思うんですよ。これからこの映画を観る人は、「天海祐希を探せ」をしてもらうと良いかもしれません。そして、中井貴一扮する総理の恩師役で出演していたのが、山口崇さん。すっと名前が出てきたのには、自分でも驚きました。御年83歳とのこと。クイズ番組の『タイムショック』の司会は覚えていますが、どうして私の中にこんなにも「山口崇」が刷り込まれているのか。山口崇さんのWikipediaを見て謎が解けました。それはドラマ『肝っ玉かあさん』なんです。多分、再放送と思うんですが、『肝っ玉かあさん』はよく観ていたんです。子供ながらに「男前な人だなぁ」なんて思っていたことを思い出しました。それにしても、お元気そうで何よりです。
あと、田中圭さんの演技が浮いていてとてもウザかったです。最近テレビでよく見掛けますが、あまり好きではありません。ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』で亜紀(綾瀬はるか)に無理やりキスしたのは、未だに許せない私です。でもどうして、こんなにもブレイクしたんでしょうね。山口崇さんと比べてみても、全然男前でもないのに。
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