マーク・ウォールバーグ主演、映画『パトリオット・デイ』のあらすじ・感想な ど

私的評価

映画『パトリオット・デイ』を観ました。
Amazonプライムビデオでの鑑賞です。

2013年に発生したボストンマラソン爆弾テロ事件は、当時のニュース映像なども相まって、私の中で非常に印象に残っている事件です。その衝撃的な事件を映画化したのがこの作品で、私にとっては現実と映画がリンクする感覚を味わえる体験でもありました。映画では、事件発生から犯人逮捕に至るまでの経緯が緻密に描かれており、今まで知らなかった捜査の裏側や関係者の努力がスリリングに展開されます。警察官、市民、被害者たちの視点が交錯し、事件の恐怖と緊張感がひしひしと伝わってきました。

上映時間は長めでしたが、途中で中だるみすることもなく、最後まで集中して観ることができました。特に、マーク・ウォールバーグ演じる警察官の献身的な行動や、ケヴィン・ベーコンの存在感ある演技は印象的で、二大スター共演の迫力を感じました。アクションやサスペンスだけでなく、事件に立ち向かう人々の勇気や絆も描かれており、単なるサスペンス映画に留まらない深みがあります。

現実の事件をベースにした映画として、ハラハラ・ドキドキの緊張感を味わえると同時に、人間ドラマとしての感動も味わえる一本でした。マーク・ウォールバーグやケヴィン・ベーコンのファンであれば、必見の作品と言えるでしょう。

★★★★☆

作品概要

監督・脚本・原案はピーター・バーグ。
製作はスコット・ステューバー。
出演はマーク・ウォールバーグ、ケヴィン・ベーコン、ジョン・グッドマンほか。

2016年制作のアメリカ合衆国のサスペンス映画です。

作品の紹介・あらすじ

解説
2013年に発生した、ボストンマラソンを標的にした爆弾テロを題材にした実録サスペンス。世界を震撼(しんかん)させた同事件の解決に奔走した者たちの姿を追う。監督は、『バーニング・オーシャン』などのピーター・バーグ。『ディパーテッド』などのマーク・ウォールバーグ、『COP CAR/コップ・カー』などのケヴィン・ベーコン、『バートン・フィンク』などのジョン・グッドマンらが出演。事件当時の実際の映像も盛り込み、緊迫感をより際立たせている。

あらすじ
2013年4月15日。アメリカ独立戦争開戦を記念して毎年開催されるボストンマラソンで、ギャラリーの歓声を受けながら多くのランナーが疾走していた。そしてすさまじい爆発音がとどろき、煙が吹き上がる。街がパニックに包まれる中、FBIは爆発をテロと断定。ボストン警察のトミー(マーク・ウォールバーグ)は、捜査の指揮を執る捜査官リック(ケヴィン・ベーコン)らFBIとぶつかり合いながらも共に犯人を追う。やがて、黒い帽子の男と白い帽子の男の存在が捜査線上に浮かび……。

シネマトゥデイ

感想・その他

ボストンマラソン爆弾テロ事件――ニュースで知っていたのは「兄弟による犯行で、意外なほど早く逮捕された」という程度のことでした。ショッキングな爆発の映像ばかりが繰り返し報道され、事件の全貌については漠然とした印象しか残っていません。しかし、この映画を観ることで、事件の背景から犯人特定、追跡、そして逮捕に至るまでの顛末が詳細に理解できました。まるでドキュメンタリーを観ているかのようなリアリティと、劇映画ならではの緊張感が同居しています。

中でも特に驚かされたのは、犯人と警察との間で繰り広げられる激しい銃撃戦の場面です。最初は「さすがに映画的な演出で、実際はここまでではなかっただろう」と思いました。ところが後に調べてみると、これは事実に基づいた描写であり、実際の銃撃戦をほぼ忠実に再現しているとのこと。観客を圧倒する迫力と同時に、「アメリカという国で起きた現実」を突きつけられるような恐怖を覚えました。

また、映画の大きな見どころの一つは、普段ほとんど目にすることのないアメリカの対テロ捜査の裏側が描かれている点です。広大な倉庫を臨時の捜査本部に作り上げ、そこで現場を再現して綿密に検証を行うシーン。膨大な数の監視カメラ映像をコンピュータで解析し、犯人を徐々に絞り込んでいくプロセス。まさに総力戦ともいえる捜査の様子は、観ているだけで「こうやって犯人を追い詰めていったのか」と理解でき、知的好奇心を大いに刺激してくれます。

上映時間は2時間13分。事件の緊張感を切らさず、濃密なまま一気にラストまで駆け抜けるので、体感的には本当にあっという間でした。単なるサスペンス映画として楽しめるだけでなく、「あの時、ボストンで何が起きたのか」をしっかり知ることができる作品でした。

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