役所広司主演、映画『孤狼の血』のあらすじ・感想など

私的評価

映画『孤狼の血』を観ました。
レンタルDVDでの鑑賞です。

これは誰が観ても面白いと感じるでしょう。会話や言葉使いも荒々しく、時代背景が「昭和」を色濃く感じさせる場面が多く、思わず笑わされてしまうこともあります。エンターテイメントとしての完成度は非常に高く、観ていてワクワクするような緊張感と楽しさが絶えません。

そして、この映画の魅力は何と言っても役所広司さんの存在感に尽きます。彼の一挙手一投足に説得力があり、画面に登場するだけで物語全体が引き締まる印象です。まさに彼のお陰で、映画全体が最高のエンターテイメントに仕上がっていると断言できます。

物語の舞台は昭和の終わり、63年(1988年)です。当時のやくざ社会にはまだ活気があり、現代では考えられないほどの勢いと緊張感がありました。裏社会の雰囲気や権力争いの描写もリアルで、観客をその時代に引き込む力があります。緊迫したシーンと笑いを誘う場面のバランスも絶妙で、観終わった後には爽快感と余韻が残る、そんな映画でした。

★★★★☆

作品概要

監督は白石和彌。
脚本は池上純哉。
原作は柚月裕子の小説『孤狼の血』。
製作は天野和人。
出演は役所広司、松坂桃李です。

2018年公開の日本映画です。広島の架空都市・呉原を舞台にした、「警察小説×『仁義なき戦い』」と評されている柚月裕子の同名小説の映画化です。出演は役所広司、松坂桃李、江口洋介ら。監督は『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌。

作品の紹介・あらすじ

解説
『凶悪』などの白石和彌監督がメガホンを取り、柚月裕子の小説を映画化。暴力団対策法施行以前の広島県を舞台に、すさまじい抗争を起こしている暴力団と彼らを追う刑事たちのバトルを活写する。役所広司が主演を務め、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、田口トモロヲ、石橋蓮司、江口洋介らが共演。昭和の男たちが躍動する。

あらすじ
昭和63年、広島の呉原では暴力団組織が街を牛耳り、新勢力である広島の巨大組織五十子会系「加古村組」と地元の「尾谷組」がにらみ合っていた。ある日、加古村組の関連企業の社員が行方不明になる。ベテラン刑事の刑事二課主任・大上章吾(役所広司)巡査部長は、そこに殺人事件の匂いをかぎ取り、新米の日岡秀一(松坂桃李)巡査と共に捜査に乗り出す。

シネマトゥデイ

感想・その他

やはり役所広司さんには圧倒的な存在感がありますね。体全体や演技から発散されるオーラが半端ではなく、スクリーンに映るだけで自然と目が釘付けになります。私はこの方の出演作は、映画でもテレビドラマでも、基本的に無条件で観ることにしています。もちろん、たまに「あれっ…?」と思う作品もありますが、それも含めてファンとしては許せてしまうんですよね。

私が最初に観たのはNHK大河ドラマでの織田信長役でした。そして印象に残っているのが、映画『たんぽぽ』での謎の男役。とにかく存在感が光っていました。好きな映画としては、『突入せよ! あさま山荘事件』や『絆 -きずな-』も挙げられますが、いずれも彼の演技が作品の骨格を支えている印象です。

この映画には竹野内豊さんも出演しています。私の好きな俳優だけに、どうしてこんな役を演じるのか、どうしてそんな髪型なのかと、つい突っ込みたくなってしまいました。もう少し彼の魅力を活かせる役どころが良かったなと感じます。原作的に年齢的に無理があるのかもしれませんが、松坂桃李さんの役の方が適役だったのでは、という気もします。その点、江口洋介さんは見事に良い役をゲットしており、存在感も十分でした。

全体として、キャストの演技力や役どころのバランスを見るだけでも楽しめる映画でしたが、やはり役所広司さんの存在感が圧倒的で、彼の演技を観るためだけでも価値がある作品だと思います。

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