イーサン・ホーク主演、映画『プリデスティネーション』のあらすじ・感想など

私的評価

映画『プリデスティネーション』を観ました。
Amazonプライムビデオでの鑑賞です。

この映画を観だしてから、すぐに「あれっ、これもう観たな」…。止めようかと思いましたが、続けて観てしまいました。観たのを忘れていたくらいの映画なのに、これが面白いんです。

大体、タイムトラベルものは訳が分からなくなる私ですが、観るのが二回目だったのでちょっとは理解できたので、よれが良かったのかもしれません。

★★★★☆

作品概要

監督・脚本はマイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグリック兄弟。
原作はロバート・A・ハインライン。
製作はパディ・マクドナルドほか。
出演はイーサン・ホークです。

2014年制作のアメリカ映画です。『デイブレイカー』に続くスピエリッグ兄弟との2度目のコンビ作品となる今作は、ロバート・A・ハインラインによるタイムパラドックス小説「輪廻の蛇」の映画化したもの。小型のタイムマシンによって時間と場所を自在に瞬間移動できる政府のエージェントが、連続爆弾魔を追って命懸けのラスト・ミッションに身を投じます。

作品の紹介・あらすじ

解説
ロバート・A・ハインラインによる「輪廻の蛇」を基にしたSFサスペンス。時空を往来する犯罪者を取り締まるエージェントと出会い、その仲間になった青年が繰り広げる戦いと彼が抱える宿命を活写する。メガホンを取るのは、『アンデッド』『デイブレイカー』の双子監督マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ。主演は『ビフォア』シリーズなどのイーサン・ホーク。さまざまな時代を股に掛ける壮大な物語や息詰まるタッチに加え、スタイリッシュな映像にも引き込まれる。

あらすじ
1970年、ニューヨーク。とあるバーを訪れた青年ジョン(セーラ・スヌーク)は、バーテンダー(イーサン・ホーク)に自身が歩んだ人生を語る。それは女性として生まれて孤児院で育ち、付き合っていた流れ者との子を宿すも彼に去られ、さらに赤ん坊を何者かに誘拐されたという壮絶なものだった。それを機に男性として生きることを選んだジョンに、バーテンダーは未来からやって来た時空警察のエージェントだと明かす。驚く彼を自分の後継者に選んだバーテンダーは、装備を託すとともに宿敵である爆弾魔との対決に臨んでいく。

シネマトゥデイ

感想・その他

よくよく考えてみると、この映画はかなり複雑怪奇な内容です。なにせ、登場人物のすべてが「全部自分」に関わる話なのですから。劇中に出てくる「鶏が先か、卵が先か」というセリフがありますが、これがまさにこの映画の核心であり、物語全体を象徴しているといえます。自己の存在、時間の連鎖、因果律…そんな哲学的テーマを、巧妙にSFの形で描いているのが興味深いところです。

映画として観ると、映像は特別派手ではなく、演出も淡々と進むため、盛り上がり感には欠けるかもしれません。華麗なアクションや派手なCGを期待していると拍子抜けするでしょう。しかし、この地味さこそが映画の魅力でもあります。複雑で奇妙なストーリーが頭の中でじわじわと効いてくるような、独特の緊張感と興味深さがありました。

観終わった後、しばらくその内容を反芻してしまう、そんな映画です。一度観ただけでは完全に理解できない部分もあり、もう一度観返す価値が十分にあると思います。個人的にはかなり良い映画で、きっと観たことを忘れることはないでしょう(笑)。

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