
Campagnolo CENTAUR QS 10S FD9-CE2(2009)
本日は、フロントディレーラーについてメンテナンスをします。
ご存じの方も多いかもしれませんが、これはロードバイクやクロスバイクなどに搭載されている、フロント側の変速機のことです。クランク付近に取り付けられていて、チェーンをインナー(小さいギア)とアウター(大きいギア)の間で移動させる役割を担っています。
ところで、私も今回初めて知ったのですが、「ディレーラー(derailleur)」とは、フランス語由来の言葉で「脱線装置」という意味を持つそうです。確かに、チェーンを意図的にギアから“脱線”させ、別のギアに移すことで変速を実現しているわけで、言い得て妙だなと感心しました。
構造的には、バイクに使われるパーツの中でも比較的シンプルな部類に入ります。部品点数も少なく、アームとプレート、スプリングなどで構成されており、リアディレーラーのような複雑さはありません。しかし、だからといって軽視できるものではなく、チェーンの動きと連動して、正確かつ滑らかに変速するためには、細かな調整や取り付け角度が非常に重要です。
普段はあまり意識することのないパーツかもしれませんが、実はペダリングの軽さやスムーズさに直結する、縁の下の力持ち的な存在です。ちょっとしたズレでも変速がモタついたり、チェーン落ちの原因になったりするので、定期的なチェックとメンテナンスが欠かせません。
シンプルながらも、メカニズムとしてはよくできているこのフロントディレーラー。じっくりと仕組みを観察してみると、なかなか奥が深くて面白いものです。

before & after

メンテ前

メンテ後
裏側が結構汚れていました。
こうしてフレームから外さないとキレイにできない場所ですね。
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