気のないマッサージする猫

仲が良いのか悪いのか、相変わらずよく分からない2匹の距離感。昨日はちょっと珍しい場面に遭遇しました。いつもなら、ちょっかいを出されるとすぐにスッと逃げ出すリンが、このときはなぜか踏みとどまっていたのです。

もちろん、見た目だけで言えば「首をガシッと揉まれている」ような体勢。決してリンが自ら「お願いします」と差し出したわけではありません。むしろ、普通なら嫌がってシャッと飛び退くはずの状況です。

それなのに、このときばかりは妙に落ち着いていて――もしかすると、首筋に程よい圧がかかって、思いのほか心地よかったのかもしれません。あのリンの表情、少しだけ目を細めて、まるでリラックスしているかのようにも見えました。

猫同士の関係は本当に不思議です。小競り合いの延長なのか、はたまた新しい「マッサージ法」を見つけてしまったのか…。見ているこちらも思わず笑ってしまう、そんな一幕でした。