
2013年頃からずっと悩まされ、ついには半ば諦めていたMTBのディスクブレーキの「鳴き」。走り出してブレーキをかけるたびに、キーキー、ボーボーと甲高い音が響き渡り、同行者からも「うるさい!」と呆れられるほどでした。せっかくの景色のいいトレイルでも、静寂を破る騒音で気分が台無しになることもしばしば。
もちろん、思いつく限りの対策は試しました。パッドを外してガスバーナーで炙ってみたり、新品のパッドに交換してみたり、キャリパーのピストンを丁寧に清掃してみたり…。それでも効果は一時的、もしくはまったく変化なし。「もうこれは仕様なのか」と、半ば諦めモードで乗り続けていました。
ところが先日、ふと思い立ってブレーキパッドをメタルタイプからレジンタイプに変更してみたのです。すると驚いたことに、あれほど頑固に鳴いていたブレーキ音がピタリと収まりました。静かに、しかもスムーズに効くブレーキの感覚に、思わず「えっ、これだけで?」と声が出てしまうほど。
あんなに悩んでいたのが嘘のように、あっさり解決してしまった今回の一件。長年の苦労を思うと、拍子抜けと同時に深い安堵を感じました。もっと早く試していれば…とも思いますが、今はただ静かなライドを楽しめることが何より嬉しいです。

コメント