ウォーキング中の手のむくみ
ウォーキングや山登りをしていると、だんだんと手がむくんでくることがあります。私の場合、とくに指の付け根から第2関節あたりまでがパンパンに腫れたようになり、ひどいときには手が握れないほどになることもあります。歩くこと自体は気持ちよくても、ふと手元を見ると不自然にむくんでいるのが気になって仕方ありません。「なぜこんなに手がむくむのだろう?」と以前から疑問に思っていたので、思い切って調べてみました。すると、意外なことに私だけの悩みではなく、ウォーキングやハイキングをしている人の多くが同じような経験をしていることが分かりました。むくみ方や症状の強さには個人差があるようですが、「歩いていると手がむくんでしまう」という声は想像以上に多く、共通する現象であることを知って少し安心しました。
むくみとはなにか
ところで、「むくみ」とは何でしょうか。顔や手足などの末端が体内の水分により痛みを伴わない形で腫れる症候。浮腫(ふしゅ)ともいう。
浮腫
一般的に、むくみとは体の末端部分などに余分な水分がたまってしまう状態を指します。血液中の水分が何らかの理由で血管やリンパ管の外に漏れ出し、本来スムーズに循環すべき水分が細胞と細胞のすき間にたまってしまうのです。結果として、皮膚や筋肉の下に水分が滞り、腫れぼったく見えたり、押すとへこんでなかなか戻らなかったりといった症状が現れます。
つまり「むくみ」とは、体内の水分バランスが崩れ、必要以上に一部に水分が偏ってしまった状態のことなのです。普段は気にならないことでも、長時間の立ち仕事や歩行、あるいは運動など特定の条件下で顕著に現れることがあります。
むくむ原因はなにか
では、ウォーキングや登山中になぜ手がむくんでしまうのか、調べてみましょう。原因としては、ウォーキングは手が前後に振れるだけの同じ状態となり、血液やリンパ液の流れが停滞するためだと考えられます。とくに指先は心臓から離れている場所にあり、ウォーキング中に限らず、血液やリンパ液の循環は悪くなりやすい個所となります。そんな指先に、ウォーキングで心拍が上昇し勢いがついた血流が一気に流れ込んでも、それを戻せないのです。
また、追い打ちをかけるようにむくみを悪化させる原因があります。それは、脱水症状なんです。ウォーキングで汗を掻くことにより血液中の水分が減り、いわゆるドロドロの血液になり、余計に血流が悪くなるのです。
むくみ予防
ということで、ウォーキングでの手のむくみは仕方ないこととも言えます。ただ、むくみを最小限に抑えることはできそうです。それは、ウォーキング中のこまめな水分補給の実施をすることです。また、出発前の水分補給も大切です。
これらの心がけで、むくみを最小限にできるはずです。大切なのは、「こまめ」な水分補給で、間違っても一気飲みは厳禁です。体に吸収される水分量は決まっており、一気飲みしても胃に水分が溜まるだけです。
ウォーキングにペットボトルを持ち歩くのは邪魔で面倒ですが、こまめな水分補給をするためには大事なことです。また、休憩時に行う体操(手を握ったり開いたりしたり、腕を大きく回したり動かす)の実施。こうしてむくみを軽減させることにより、ウォーキングが一段と楽しく実施できそうです。
関連情報「ウォーキング時の正しい水分補給の仕方について」
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