猫のリンのこすり付け

二男が風呂から上がると、タオルで頭を拭く間もなく、リンがすかさず近寄ってきます。そして濡れた髪に顔を押し付け、ゴロゴロと喉を鳴らしながら一心不乱にスリスリ。どうやら水気を帯びた髪の匂いや感触が、リンにはたまらなく魅力的らしいのです。

そんなリンの習性をよく分かっている二男も、あえてドライヤーを使わず、頭を差し出すという見上げた対応。リンにとっては「待ってました！」とばかりに、さらに熱心に顔をこすり付けてくるのです。まるで猫と人間の秘密の儀式のようで、見ているこちらまで笑ってしまいます。

ところが不思議なことに、これが乾いた髪だとまったく興味を示さないのです。濡れ髪限定でスイッチが入るリン。これは嗜好なのか、それとも性癖と言っていいのか…。我が家ではちょっとした笑い話になっています。