
我が家で最も古く、かつ最も働き者だった大型家電──それがこの二代目の洗濯機です。
思い返せば一代目の洗濯機は、そこまで年数も経たないうちに故障してしまい、惜しまれつつお別れとなりました。あまり詳しい記憶はないのですが、おそらく7年未満でダメになった計算です。
その点、この二代目は本当に長寿で、今まで文句も言わずよく頑張ってくれました。調べてみると、このモデルの発売日は2001年12月。つまり、もう20年以上も現役で働いていたことになります。人間に例えれば、定年をとっくに過ぎたご長寿ベテランです。
そんな“孝行者”の洗濯機にも、ついに限界が訪れたのか、最近になって「脱水」の段階で頻繁にエラーを起こすようになりました。しばらく観察してみたところ、「すすぎ」が終わり、いざ「脱水」に入るタイミングで、なぜかもう一度「すすぎ」を繰り返し、その後の排水時点でエラーとなって停止してしまうのです。
この現象は、「すすぎのみ」モードでも、「洗い→すすぎ→脱水」までの全自動モードでも同様に発生しました。取扱説明書でエラー内容を調べてみると、「洗濯槽が傾いている可能性」との記載がありましたが、どうも様子を見ている限り、それが直接の原因ではなさそう。正直なところ、「もう完全に壊れた」と思いました。いよいよ買い替え時か……と、半ば覚悟を決めた瞬間です。
その話を妻が義妹にしたところ、なんと義妹の家でもまったく同じ症状が出たことがあるとのこと。しかも、いろいろ試行錯誤する中で、ある方法を使えばエラーを回避でき、問題なく「脱水」まで完了できるというのです。
とはいえ、私は正直半信半疑。20年以上も使い倒した機械に、今さら奇跡の復活なんてあるのか?と。
しかしダメ元で、その“裏技”を試してみたところ──なんと、嘘のようにすんなりと洗濯が最後まで完了したではありませんか!
その方法というのは、たったひとつ。「水量設定を自動にせず、MAXよりも少なめの水位(例えば“高”や“中”など)に固定する」というもの。たったそれだけで、あの忌まわしいエラーが出ないのです。
この発見には本当に驚きました。そしてなにより、義妹に心から感謝です。
ありがとう、義妹ちゃん! おかげで我が家の洗濯機は、もうしばらく現役続行できそうです。
無駄な出費を防げた安心感もさることながら、長年使い続けてきた家電が、もう少しだけ頑張ってくれるという事実が、どこか嬉しく、愛おしく感じられた一日でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿