ジェラルド・バトラー主演、映画『300〈スリーハンドレッド〉』(再見)のあ らすじ・感想など

2018年2月28日水曜日

映画 映画(洋画)

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私的評価

映画『300 ~帝国の進撃~』を観たついでに、『300〈スリーハンドレッド〉』を再見しました。
もちろん今回も、Amazonプライムビデオの字幕版での鑑賞です。

以前、一度観たことのあるこの映画。その時は、まず「300(スリーハンドレッド)」というタイトルに度肝を抜かれました。兵士の数なのか?何の意味があるのか?と、何とも印象的で謎めいた数字が心に残りました。そして、実際に観始めてからは、画面いっぱいに飛び散る血しぶきに圧倒され、思わず目を背けたくなるようなシーンも多々あったことをよく覚えています。当時の私にとっては、かなり衝撃的な作品でした。

それから10年以上が経ち、今回改めて観直してみると、不思議なことに、あれほどショックだった血しぶきの描写に、さほど驚かなくなっている自分に気づきました。むしろ映像のスタイリッシュさや、戦闘シーンの演出の巧みさに目がいくようになっていて、かつてのような「うわっ」という反応は影を潜めていました。おそらくその理由のひとつが、近年観続けていた『ウォーキング・デッド』の存在です。ゾンビものというジャンルゆえに、内臓が飛び出したり、頭部を撃ち抜いたりといった過激な描写が当たり前のように登場するこのドラマにすっかり慣らされてしまい、多少の血しぶきでは驚かなくなってしまったのでしょう。

映像作品に対する感受性が、観る側の経験によっていかに変わっていくのかを実感しました。初見の衝撃は、ある意味「慣れ」によって薄れていくものなんですね。

★★★★☆

作品概要

監督・脚本はザック・スナイダー。
製作はジャンニ・ヌナリ、マーク・キャントン。
原作はフランク・ミラーのグラフィックノベル『300』。
主演はジェラルド・バトラー、その他出演者にレナ・ヘディほか。

2006年のアメリカ映画です。原作はフランク・ミラーによるグラフィック・ノベル「300」、監督は『ドーン・オブ・ザ・デッド』のザック・スナイダーです。紀元前480年ごろの、スパルタと侵略を目論むペルシア帝国の戦いを描きます。見どころは、たった300人のスパルタ重装歩兵の戦いぶりです。

作品の紹介・あらすじ

解説
『シン・シティ』でも知られるフランク・ミラーのグラフィック・ノベルを基に、スパルタの兵士300人がペルシアの巨大軍と戦う姿を描いたアクション超大作。監督は『ドーン・オブ・ザ・デッド』のザック・スナイダー。屈強なスパルタの王レオニダスを『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラーが演じる。色彩のバランスを操作し、独特の質感になるよう画像処理を施した斬新な映像美とともに、屈強な男たちの肉体美も見どころとなっている。

あらすじ
紀元前480年、スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)は、ペルシアの大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)から服従の証を立てるよう迫られる。そこで、レオニダス王が取った選択肢は一つ。ペルシアからの使者を葬り去り、わずか300人の精鋭たちとともにパルシアの大群に立ち向かうことだった。

シネマトゥデイ

感想・その他

やはり、続編である『帝国の進撃』に比べて、断然こちらの第一作の方が面白かったです。単なるアクション映画とはいえ、物語の芯となる主人公の生い立ちや背景が描かれており、スパルタという特異な戦士集団の精神性や価値観にもある程度の掘り下げがなされている点が好印象でした。「スパルタ人とはこういう人たちなのだ」という説得力があるのです。一方、続編にはそうした丁寧な作り込みがほとんど見られず、ひたすら映像の迫力やスケール感に頼った印象が拭えません。

とはいえ、そもそもこのシリーズは史実を基にしながらも、エンターテインメントとしてのアクション性が主軸の作品。リアルさを求めすぎるのは野暮というもので、続編も含め、頭を空っぽにしてド迫力の映像を楽しむのが正解なのだと思います。

それにしても、この物語に描かれている時代背景——古代ギリシャの都市国家とペルシア戦争というのは、遠い昔、学生時代に世界史の授業で確かに習ったはずなのですが、正直なところ、観る前は「これっていつ頃の話?どこでの戦い?」という状態でした。恥ずかしながら、完全に記憶の彼方に追いやられていました。今回、映画をきっかけに調べ直し、あらためて知識として頭に入れたのですが……私の場合、1年も経たないうちに「えーと、あれって何世紀ごろだったっけ?」となるのは目に見えています。そういう意味でも、こうした作品は、記憶の奥底に眠る歴史の断片を呼び起こす良いきっかけになるのかもしれません。



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1964年生まれ。糖尿病を患ってから、自転車と歩くことを趣味にしています。毎日クスリ飲んでます。

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