
スタッドレスタイヤに履き替えた愛車・エブリイ。その走りを試すべく、いよいよ雪道ドライブの機会がやってきました。今回の目的地は、長野県のほぼ中央に位置する信州・松本市の名湯「白骨温泉」。その名のとおり、硫黄の香りが漂う白濁した湯で知られる、冬に訪れるにはぴったりの山奥の温泉地です。
当初は、年始にかけて襲来した“最強寒波”によって、道中の雪道をたっぷりと堪能できると期待していました。ところが、出発時にはすでに寒波も収まり、国道沿いの道路はすっかり除雪・乾燥され、ノーマルタイヤでも走れてしまいそうなほど。雪道走行を楽しみにしていた身としては、少々拍子抜けというのが正直なところでした。
そんな中でも、県道を白骨温泉に向かって山を登っていくにつれ、ようやく期待通りの雪景色が広がってきました。道路脇には雪がこんもりと積もり、日陰では路面も白く覆われています。ここでようやくパートタイム4WDの出番。エブリイのボタンを操作して4WDに切り替え、新品のスタッドレスタイヤとともに、雪道をしっかりとグリップしながら登っていきます。滑ることもなく、足元は終始安定しており、さすがは4WD+スタッドレスの組み合わせだと実感しました。
白骨温泉まで無事に到着し、ひと息ついたところで、せっかくなので雪が多く残っていそうなルートを求めてさらに足を伸ばすことに。向かったのは、白骨温泉から乗鞍高原方面へ続く林道・安曇奈川線。標高もさらに上がり、林道に差し掛かると見事な圧雪路が待っていました。交通量も少なく、まさに雪道ドライブにはうってつけのコンディション。白銀の世界の中をゆっくりと走り抜けるその時間は、普段味わえない静けさと緊張感が入り混じった、まさに冬のドライブの醍醐味でした。
今回走ってみて改めて感じたのは、パートタイム4WDの「切り替えのタイミングの難しさ」です。峠道のように、雪のある場所とない場所が交互に現れるようなシチュエーションでは、「このタイミングで4WDにするべきか?」とつい悩んでしまいます。特にタイトなカーブが連続する場所では、4WDのままだと「タイトコーナーブレーキング現象」が頭をよぎり、駆動系に負担をかけてしまうのでは…と気になる場面もありました。
ただ、実際に走ってみての感触としては、あの程度の速度域と距離であれば、たとえ断続的に雪道が現れるような状況でも、4WDに切り替えたまま走行してもそれほど機械に無理をさせることはないのではないか、と考えます。
今後さらに雪の深いエリアに足を延ばす際には、チェーンの携行や車中泊の備えなど、より一層の準備が必要になるでしょう。でも今回のドライブで、冬の山道に対する不安は少し和らぎました。エブリイと共に、まだ見ぬ雪景色を目指して、次なる旅路を考えるのが今から楽しみです。

一番最初に乗ったのは、エブリイと同じパートタイム4WDのスバル・ジャスティ(リッターカー)で、後から追加販売になった排気量1.2Lエンジンを搭載したEF12型でした。


このクルマではたくさん雪道を走りました。つべこべ考えず4WDにしてましたが、壊れることも不具合もありませんでした。まあ、メーカーもその辺りは考えていて、余程のことがない限りちょっとぐらいの乾燥した道のカーブを走ったところで壊れたりはしないんでしょう。そう思います。
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