有村架純・高良健吾主演、連続ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』のあらすじ・感想など

私的評価

テレビ連続ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』を再観ました。
TVerでの視聴です。

リアルタイムで放送されていたときも観ていましたが、毎週月曜日が待ち遠しくて仕方なかったほど、大好きなドラマでした。ストーリーの展開はもちろんですが、登場人物たちの会話のひとつひとつが、とても深く、優しく、そして切なさを伴うセリフばかりで、観ているこちらの心に強く残ります。

特に、音と練のやり取りには何度観ても心を動かされます。ゆっくりとしたテンポで交わされる会話の中に、互いを思いやる気持ちや微妙な感情の揺れが織り込まれており、思わずにやりとしたり、時には涙してしまったり…。こうした丁寧な描写が、作品全体の温かみやリアリティを一層引き立てています。

何度観ても新しい発見や感情の揺れを味わえる、まさに何回でも楽しめるドラマです。登場人物たちの細やかな心の機微や、恋愛の切なさ、日常の何気ない瞬間の輝きまで描かれており、観るたびに心が温かくなる作品だと思います。

★★★★★

作品概要

脚本は坂元裕二。
演出は並木道子ほか。
プロデューサーは村瀬健。
製作はフジテレビドラマ制作センターです。
主演は有村架純、高良健吾、その他の出演者に高畑充希、西島隆弘、森川葵、坂口健太郎ほか。

2016年1月18日から3月21日まで毎週月曜日21時より、フジテレビで放送されたテレビドラマです。

作品の紹介・あらすじ

あらすじ
杉原音(22・有村架純)は、育ての親である老夫婦・林田雅彦、知恵夫妻のもと、北海道のさびれた町で暮らしていた。
林田は音を家政婦扱いし、寝たきりになった妻・知恵は、音の介護がなければ暮らせない状態だった。音は、「あきらめること」を教え込まれて生きてきたため、特に夢を見ることもなく、そんな状況をただただ受け入れて生きていた。
その頃、曽田練(25・高良健吾)は東京の運送会社で引っ越しの仕事に就いていた。福島で、畑を営む祖父に育てられた練は、人を疑うことを知らない。だまし取られた畑を買い戻すために働いていたが、運送会社でも先輩たちからはひどくこき使われ、へとへとになるまで働いていた。給料は安く、貯金などできないまま、古ぼけたアパートで苦しい生活を送っていた。練には木穂子(25・高畑充希)という恋人がいた。練の安アパートに日常的に泊まっていくような関係であり、何かとだまされがちで借金をつくる練に金を貸す。困惑しながらも練も拒絶することができないでいた。
ある日、練は、悪友の晴太(21・坂口健太郎)が、北海道で盗んだというカバンの中から、古ぼけた手紙を見つける。「音へ」と書かれたその手紙の内容を読んだ練は、この手紙は絶対に持ち主に返さなければならないと強く感じ、トラックを飛ばし北海道へと向かう。

第1話 失くした手紙が繋いだ奇跡…二人は出逢った
第2話 東京編スタート 都会の現実、募る想い…もう一度会いたい
第3話 突然のキス、幸せな1日
第4話 あなたを好きになりました
第5話 第一部・完結編 突然のさよなら…訪れた運命の日
第6話 衝撃の再会
第7話 明かされる真実 彼に何が起きたのか
第8話 好きです
第9話 決意のとき、別れの夜

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感想・その他

リアルタイムで観ていたときには気付かなかった出演者の顔ぶれに、改めて驚かされました。今ではそれぞれが主役級の俳優として活躍している永野芽郁や松本穂香、そして高橋一生や芳根京子などが出演していたのです。振り返ってみると、豪華キャストが揃った贅沢なドラマだったことに改めて感心します。

特に私が注目してしまうのは男性陣で、高良健吾と坂口健太郎です。高良健吾はWOWOW版『マークスの山』からのファンで、なぜかと問われると答えに困るのですが、彼が持つ独特の雰囲気や佇まい、少し影のある表情に惹かれるのだと思います。坂口健太郎も同じ理由で好きです。こうして思い返すと、また『マークスの山』を観たくなってしまいますね。

さらに驚いたのは、脚本を手がけた坂元裕二さんの奥様が女優の森口瑤子さんだということです。私も今回知ってびっくりしました。1966年生まれでありながらあの美貌を保つ森口瑤子さんは、まさに唯一無二の存在だと思います。作品の背景や出演者の豪華さ、そして脚本家とのつながりを知ることで、ドラマを観る目がまた一層深くなったように感じました。

こうしてキャストや制作陣のことを知りながら改めて観ると、ドラマの面白さだけでなく、俳優一人ひとりの魅力や演技の奥行きも楽しめる、非常に贅沢な視聴体験になったと思います。

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