脇腹痛の発生
先日の会社からの帰り道、若者が私の隣を歩いて抜かしていきました。なぜかちょっとした競争心が芽生え、一段ギアを上げて抜き返そうとしたんです。付かず離れずのの状態が30秒ほど続いたその時、それは起こりました。そうです、子供の頃によくなった、急に走ったりすると横っ腹が痛くなるあれです。なんだか懐かしさが込み上げるこの痛み。私の人生の中では、もうずっと発生していなかった気がします。
そこでふと思いました。どうして痛くなるの?、この原因はなに?
脇腹通の発生原因
この痛みのことをサイドステッチ(side stitch)と言うそうです。日本語では「運動時側腹筋痛」という小難しい名前になります。先日の私はちょっと早く歩いただけで発生しましたが、通常は強い運動時に発生することが多いようです。サイドステッチについては、左右どちらの痛みなのかによって、症状や原因が異なると言われています。しかし実際のところ、はっきりとした原因はまだ明らかではないようです。
左脇腹が痛くなる場合
左側の痛みは、急に走ったりする時に発生する場合が多いようです。お腹の左側、肋骨のすぐ下辺りに脾臓(ひぞう)があります。この臓器は血液を貯めており、激しい運動をすると筋肉が大量の酸素を必要とするので、脾臓が貯めてある血液を筋肉などに急激に送りだそうとして、痛みを感じると言われています。
右脇腹が痛くなる場合
右側の痛みには、横隔膜が関係しているようです。ランニングなどによって重い肝臓が揺れることで横隔膜が引っ張られ、痛みを感じると言われています。また、激しい運動により呼吸が乱れ、横隔膜が痙攣して痛みを感じる場合もあるようです。
左右決まりなく痛くなる場合
腸内にガス(おなら)が溜まっていると、運動によってガスが上の方へ上がっていくようです。脇腹辺りは大腸が大きく曲がっているところで、この曲がり角にガスが溜まることにより腸が拡がって、内臓を圧迫して痛みを感じるようです。これらを踏まえ、私が脇腹痛を起こした原因はなんでしょうか。残念なことに、どちらの脇腹が痛くなったのか覚えがありません。ただ早歩きしただけなので、脾臓がどうのこうのではないと考えます。また、肝臓が揺れ横隔膜がというのも、運動量からするとなんだか違う気がします。
結論
上記の脇腹痛の発生原因から考えて、私なりに考えた結論があります。それは「ガス(おなら)」です。最近の私は、歩いているだけでもおならがよく出るようになりました。しかも、下から自然に抜けるガスだけでなく、腸内で上へと押し上がっていくガスもあり、それが内臓の周囲を圧迫しているのではないかと感じています。特に運動中は呼吸が浅くなったり、腸の動きが活発になったりするため、ガスが溜まりやすくなるのだと思います。
一般的にも、ガスの滞留は「お腹の張り」や「痛み」を引き起こすことが知られていますが、私の場合はそれが脇腹に響いて痛みとして現れているように思えます。いわゆる「差し込み」のような感覚です。もちろん医学的に見れば原因はひとつではなく、横隔膜や筋肉の緊張、血流の変化なども関わっている可能性がありますが、私自身の体感としては、この「ガス説」が最も有力に感じられます。
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