
タイヤを新しく購入し、ようやく手元に届きました。
今回選んだのは、KENDA(ケンダ)の「KRITERIUM(クリテリウム)」というロードバイク用タイヤです。
KENDAは台湾のタイヤメーカーで、世界的にも比較的知られたブランド。自転車タイヤはもちろん、オートバイや自動車用のタイヤまで幅広く手がけている会社です。コストパフォーマンスが良く、トレーニング用としては定番の選択肢でもあります。今回もその点を評価して購入に至ったわけですが…。
しかし、届いたタイヤを手に取って驚きました。こんないい加減なマーキングってありますか?
上の画像を見ていただければ一目瞭然ですが、マーキングの位置がバラバラなんです。タイヤのロゴや規格表示が、きちんと一定の位置に揃っていないのです。わざわざ揃えない方が面倒のような気もするのですが…。タイヤの製造年月が違い、マーキングする機械が変更にでもなったのでしょうか。よく分かりません。こうなると、耐久性やグリップ、真円精度などにも不安が湧いてきます。本物かどうかも疑りたくなります。
なにせコレだから…。

20インチのホイール規格について
同じ「20インチタイヤ」と一口に言っても、実は【406】と【451】という2種類の規格が存在します。これを知らずにタイヤを選んでしまうと、「サイズは合っているのに取り付けできない」という事態になりかねません。
この【406】や【451】という数字は何かというと、タイヤやリムの内径、つまりホイールの「ビード部分の直径(内周)」をミリ単位で表したものです。たとえば【451】ならビード径が451mm、【406】なら406mmということになります。つまり、同じ「20インチ」表記でも、実際には【451】のほうが【406】よりも45mm大きく、タイヤ全体の外径にも違いが生じます。
こうしたビード径の統一規格として用いられているのが「ETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation)」規格です。日本やアメリカでは「インチ表記」でタイヤサイズを示すのが一般的ですが、ETRTOではより正確に、ミリ単位で内径・タイヤ幅が指定されるため、サイズ互換性を確認する際には非常に役立ちます。
また、この【406】と【451】は、単にビード径だけでなく、ビードの「形状」にも違いがあります。具体的には──
【406】は「HE(Hooked Edge)」タイプ
【451】は「WO(Wired On)」タイプ
となっています。
HE(Hooked Edge)は、その名の通りビード部分に“フック”が付いていて、タイヤがリムにしっかりと噛み合う構造になっています。これにより、空気圧が高くてもタイヤが外れにくく、より安全性が高いと言われています。
一方、WO(Wired On)はかつてはHEと構造が異なり、やや引っ掛かりが少ないシンプルな形状とされてきましたが、近年では製造技術の向上により、WOタイプでもHEに近いフック形状を採用したタイヤが増えており、実際には見た目や性能の差がほとんどないケースもあります。
とはいえ、購入時には「インチサイズ」だけを見て判断せず、「ETRTO表記(406や451)」と「ビード形状(HEかWO)」も確認することが重要です。特にミニベロや小径車のカスタムを考えている方には、この違いを理解しておくことが、トラブル回避の鍵になるでしょう。
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