私的評価
映画『ジョン・ウィック:チャプター2』を観ました。レンタルDVDでの鑑賞です。
この作品には、我々世代には懐かしい顔、マカロニ・ウェスタンで名を馳せたフランコ・ネロも出演しています。登場シーン自体は多くありませんが、かつての西部劇ファンとしては嬉しいサプライズでした。
映画の内容自体は、あえて深く考えずに楽しむタイプの作品です。ストーリーの複雑さや心理描写を期待するのではなく、ひたすらアクションと迫力を堪能することがポイント。キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックの超人的な戦闘シーンや、スタイリッシュで緊迫感あふれる銃撃戦の連続に目が離せません。
深いテーマ性や意外性を求めるよりも、「単純に楽しむ映画」と割り切って観るのが正解です。頭を空っぽにして、圧倒的なアクションの世界に浸ることができる、そんな一作でした。
★★★☆☆
作品概要
監督はチャド・スタエルスキ。脚本はデレク・コルスタッド。
製作はベイジル・イヴァニク、エリカ・リー。
主演はキアヌ・リーブス、その他出演者にコモン、ローレンス・フィッシュバーンほか。
2017年公開のアメリカのアクション映画です。キアヌ・リーブスが伝説の元殺し屋に扮し、「ガンフー」という銃とカンフーを融合させた新銃術を取り入れたアクションでヒットした「ジョン・ウィック」の続編であり、前作から5日後に起こった出来事を描いています。
作品の紹介・あらすじ
解説
キアヌ・リーヴスふんする元殺し屋の壮絶な復讐(ふくしゅう)劇を描き、銃撃戦とカンフーをミックスしたアクションが話題を呼んだ『ジョン・ウィック』の続編。殺し屋稼業から身を引いて静かに生活していた主人公が、再びし烈な戦いに巻き込まれる。メガホンを取るのは、前作に続きチャド・スタエルスキ。イアン・マクシェーン、ジョン・レグイザモら前作キャストに加え、『マトリックス』シリーズでもキアヌと共演したローレンス・フィッシュバーン、ラッパーのコモンらが新たに参加する。
あらすじ
リベンジから5日後、伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)はイタリアンマフィアのサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)から新たな殺人を依頼される。殺し屋稼業から足を洗い静かな生活を望むジョンは断るが、サンティーノによって思い出深い家をバズーカ砲で木っ端みじんにされてしまう。さらにサンティーノに7億円の懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋のターゲットとなり……。
シネマトゥデイ
感想・その他
前作『ジョン・ウィック』は、ストーリー自体は単純で、「犬とクルマのためにそこまでやるのか…」と思わずにはいられない展開でした。しかし、そのシンプルさを置いておけば、娯楽アクション映画として大いに楽しめる作品でした。圧倒的な銃撃戦やスタイリッシュな戦闘シーン、そしてジョン・ウィックの冷徹さと悲哀が絶妙に融合しており、アクション映画ファンにはたまらない内容です。そして、今作『チャプター2』です。前作では、愛犬の復讐は果たしたものの、盗まれたクルマはまだ取り返していません。物語はそのクルマを取り返すところから始まります。しかし、前作を観ていない人にとっては、いきなり話が始まるため、状況が分かりにくいかもしれません。この冒頭部分が本当に必要だったのか、少し疑問が残ります。
さらに、前作ではあまり気にならなかったキアヌ・リーブスのアクションが、今作ではやや物足りなく感じました。特に拳銃を使わない肉弾戦の場面で、その動きにリアリティの欠ける瞬間が目立ち、思わず「よくこれでOKが出たな」と突っ込みたくなるシーンが散見されました。この点は、前作の緊張感や迫力と比べると、少し残念に感じました。
それでも、迫力ある銃撃戦やジョン・ウィックらしい冷徹な復讐劇の魅力は健在で、前作を楽しめた人なら十分に満足できる娯楽作品であることは間違いありません。
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