
F1総集編、ビデオからDVDへ――思い出を未来に残す作業
F1がまだ地上波、特にフジテレビ系列で華やかに放送されていた時代。その年末恒例だったのが、「F1総集編」と題した1時間半ほどのスペシャル番組でした。全グランプリの名場面をダイジェストで振り返りながら、城達也さんや窪田等さんのナレーションが絶妙で、まさにF1ファンにとっては一年を締めくくるご褒美のような番組でした。
当時はもちろん録画媒体がVHSビデオテープ。お気に入りのレースや名場面を繰り返し観るたびにテープが伸びてしまうこともありましたが、それでも宝物のように保管していました。
しかし、時代の流れとともに再生機そのものが手に入りにくくなり、このままではせっかく残してきた映像も“観られない遺産”になってしまうという危機感を感じるようになりました。
そこで数年前から、手持ちのF1総集編のビデオテープを少しずつDVDにダビングしていく作業をスタート。最初は気合いを入れて取り掛かっていたのですが、なにぶん本数も多く、テープの劣化や再生の不安定さ、ダビング中のトラブルなどもあって、思っていた以上に時間と手間がかかってしまいました。
それでも、少しずつコツコツと進めてきたおかげで、いよいよ残すところあと2年分までこぎつけました。やっと目処が立ち、「ようやくゴールが見えてきたな」という実感があります。
ダビング作業をしながら当時の映像を再び観ると、セナ、プロスト、マンセル、ピケといった往年の名ドライバーたちの走りが鮮明によみがえります。モナコの雨の中の激走や、鈴鹿の運命の第1コーナー、そしてチーム無線越しに聞こえる歓喜や怒号――。あの頃のF1には今とはまた違う熱さと、どこか荒削りな美しさがありました。
思えば、これらの総集編は単なるレースの記録ではなく、自分の青春の一部、そしてF1への情熱の記憶そのものだったのだと思います。
あと少しでこの「F1総集編アーカイブ」は完成。これが終われば、懐かしい映像をいつでも手軽に観ることができるようになりますし、何より次の世代に“F1とはこういう時代があったんだよ”と伝えることもできそうです。
少し大げさかもしれませんが、これは一つのF1文化の保存活動かもしれませんね。

残念なのは・・・
・1991年、途中切れ(この年も放送時間が長かったのですが、通常録画してしまい二時間分しか録画されていない)
→2018年現在、後半部分を入手して編集済です
・1996年、取り忘れ
・2006年、F1熱が冷めていた頃のピークで録画しなかったのか?
→2018年現在、96年,06年は入手済です
2020年現在、87年も入手して、全部で23年分(87-09)となりました。
あとは、ボクシング(『世界ボクシング名勝負物語』という番組)とWRCのビデオテープをDVD化します。
このボクシングのビデオテープを見ていると、『世界ボクシング名勝負物語』の合間々々に『特捜最前線』や『アルプスの少女ハイジ』なんかが録画されていて結構楽しめます。
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